2015年、東京⼤学医科学研究所(IMSUT)のメンバーが始めた
遺伝⼦解析の研究が私たちLiquid Mine設⽴のきっかけとなりました。
現在もなお、多くの⼈々を苦しめる⽩⾎病。その治療成績は他のがんと⽐べて著しく低く、半数以上の患者さんが数年以内に命を落としている実情があります。原因のひとつとして挙げられるのが、治療のために必要な情報を得るための検査⽅法が存在しなかったこと。がんは遺伝⼦異常により発症する病気ですが、⽇本においてはがんゲノム医療がほとんど浸透しておらず、変異遺伝⼦の特定ができないままに画⼀的な治療のみに頼らざるを得なく、医師も患者さんも、まるで⾒えない敵と戦わなければならない状況が続いてきました。
もっとゲノム医療が進歩すれば、⼈類はがんを克服できるかもしれない。
IMSUTの研究はその扉を開くものであり、2017年には「MyRD®」の検査システムを確⽴するとともに多施設で臨床試験を⾏って実績を重ね、学会や専⾨誌など各⽅⾯から⼤きな注⽬を集めてきました。
そして今、この「MyRD®」を研究室の中だけに留めることなく、⼀⼈でも多くの患者様を救うべく世界に広めていくことを⽬的とした事業会社を設⽴することになりました。
当社名「Liquid Mine」は、世界的に脚光を浴びている「Liquid Biopsy(液体生検)」によって、患者様それぞれにテーラーメイドで検査薬をつくる(私のもの=Mine)事業ドメインを表現したものです。
最新の遺伝⼦解析によって、テーラーメイドで検査薬を作り、⽩⾎病細胞がどれくらい減ったか、残っていないか、再発していないかを正確に把握することができる「MyRD®」は、患者様それぞれの遺伝⼦変異などを詳しく解析して⼀⼈ひとりに寄り添う精密医療を実現し、⽩⾎病治療に新たな希望の光をもたらすものです。
私たちは、⽇本のゲノム医療をリードする東京⼤学医科学研究所のエキスパートチームとの協働により、⽩⾎病をはじめとするすべてのがんの克服に向けて、ゲノム医療の可能性を追求してまいります。